ラワンのロッドを極限までコントロールすることによって部位毎の統一感を出し、新たな表現を探る。家具・建具・天井材すべてにラワン合板を使用している。素材のばらつきの難しさと勝負するために塗装はクリア塗装とした。ラワンは赤材と白材、灰材があり木目もまっすぐな物とグニャグニャとまがっているものなどいろいろある。考えずに使用すると赤白灰のパッチワークとなり、すぐにバラック建築のようになってしまう。白ラワンは天井に、赤ラワンは家具・建具に使用し使い分けた。灰色はクリア塗装を掛けた上にサンダー掛けし、茶のOS塗りで色調整した。この手法は優秀な施工者・家具製作者によってしか成り立たない領域であるが、幸運にもそれを実現できるチームワークがあった。■
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照明デザイナーのEOSPlus高橋氏の執筆する『住まいの明かり』特集で、照明のシーンのあり方の詳細が書かれています。暮らし方を想定して、細かく照度や色温度を設定しており、機能性と快適さを最も重視していることがわかります。■
僕らは、常に二つの軸を持っている。素材の味をそのままのスッキリとした味付けのないもの。哲学的・建築的な軸。その反対側にある過剰な装飾と極彩色からなるコマーシャルで虚構的な軸。全く異なるベクトルを同時並行で探求している。デザインに優劣はないというのが僕らの思いである。■
外はモノトーンでまとめている。三つの三角屋根がずれた形となっている。ずれた中央はモルタル塗り、その他はガルバリウム鋼板、鉄部は亜鉛メッキリン酸処理、白ガス管など、木を使い分けた内部の繊細な空間と対比し、生の力強い素材で構成した。■
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February 2024
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